中国のぜいたく品購入、78%を海外が占める

中国のぜいたく品購入、78%を海外が占める

中国上海市でこのほど、財富品質研究院による「中国ぜいたく品報告書」が発表され、衰退が指摘されるぜいたく品市場だが、実際には依然成長しているという様子が明らかになった。2015年の市場総規模は2252億ドル(約31兆4000億円)で、年間成長率は約11%に達する見通し。一方、これまで人気の高かったぜいたく品の勢いは衰え、これらの品を扱う通販サイトも不調になるなどの変化もみられた。

同報告書はぜいたく品購入の中心として、資産1000万元(約1億9000万円)を保有する全国の3820人を調査対象とした。この層の趣向は大衆の消費傾向に直接的な影響を与えるといわれている。

市場の縮小が叫ばれつつも統計で拡大している理由は、「ターゲットが絞られた高級志向のブランドと、デザイナーブランドが消費を大きく後押しした」。あるバッグブランドの関係者は中国国内の店舗での売り上げ低下を認識しているが、中国の2015年のぜいたく品消費額は前年比3%増の258億ドル(約3兆2000億円)に拡大している。

アウトレットやネット購入といった消費ルートの変化が指摘されており、財富品質研究院院長は、「海外で買ってくる人も多い」と説明する。中国では価格や税率の引き下げなどが行われているが、「2015年の中国本土以外でのぜいたく品購入は前年比12%増の910億ドル(約11兆2000億円)。ぜいたく品消費の78%は海外で行われている」という。(by Yamaguchi)

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