中国が「中国版TPP」実現を加速、APEC首脳会議を機に

中国が「中国版TPP」実現を加速、APEC首脳会議を機に

フィリピン・マニラで今月中旬に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、中国は自らが提唱するアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)実現に向けた動きを加速させたい考えだ。

FTAAPは米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)の「中国版」と呼ばれており、2014年に中国北京で開かれたAPEC首脳会議で「北京ロードマップ」を承認、正式始動した。中国商務部の王受文副部長は10日の記者会見で「われわれはより積極的な作業でFTAAPを実現させるべきだ」と語り、FTAAPによって地域の効果的な統合が図れるとの考えを示している。

FTAAPが実現した場合、参加国・地域の数はTPPや同様の経済圏を上回る規模となる。APEC参加メンバー21カ国の国内総生産(GDP)合計は世界の半分以上を占め、貿易総額でも約半分を占める。TPP12カ国が世界経済に占める比率は約40%だ。

一方のTPPは今年10月、参加する12カ国が大筋で合意。中国はこれに含まれておらず、米国は中国の加入に開放的な立場を示すが、交渉の段階で事実上の排除に動いたとの指摘が出ている。(by Asada)

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