一人っ子政策を完全廃止した中国、人口10億人切れば「出産奨励」へ

一人っ子政策を完全廃止した中国、人口10億人切れば「出産奨励」へ

中国の一人っ子政策廃止をめぐり、中国国家発展改革委員会社会発展研究所の楊宜勇所長は「人口が10億人を切った場合、政府は出産を奨励する」との考えを明らかにした。

「一人っ子政策の完全廃止も人口の激増にはつながらない」と指摘する同所長は、政策見直しの理由について出産に前向きな家庭が少ない点を挙げ、今後10年以内に出産が完全に自由になるとの見通しを示すと同時に、「出生制限が完全になくなっても出生率が上がらず、人口が10億人を切った場合、出産を奨励する」と語った。

中国政府は10月29日、30年以上続けた同政策の廃止を発表。これまでも段階的な緩和を進めてきたが、急速な少子高齢化と労働人口の減少から完全撤廃に踏み切った。中国には現在、1人の子を持つ出産適齢期の女性は約1億4500万人いるとされており、段階的な緩和策で第2子出産を認められた人を除いた数は9000万人余りという。

しかし、この約9000万人全員が第2子を出産するわけではなく、米ジョンズ・ホプキンス大学のある博士は、2人目の出産が見込まれるであろう、30代女性が新たに産む子どもの数について「多く見積もっても800万人が限界」と予想。2017年の中国の出生数は1991年以来最多の2200万人に達すると推測するが、「これは、この先100年の中で最も多い数」とみている。(by Asada)

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