<市場報告>中国で「2017年海外旅行ビッグデータ報告」発表、日本人気目立つ

<市場報告>中国で「2017年海外旅行ビッグデータ報告」発表、日本人気目立つ

中国旅遊研究院とオンライン旅行大手のシートリップは1日、「2017年海外旅行ビッグデータ報告」を発表した。

▼10カ国にとって中国は最大の「旅行客送り出し国」
レポートによると、17年に海外を訪れた中国人旅行者は1億3051万人に達し、前年に比べ7%増えた。オンラインで旅を手配する人は多く、シートリップの統計では旅行者5人のうち少なくとも1人が同社で予約。このほか、中国はタイ、日本、韓国など10カ国において最大の「旅行客送り出し国」となり、この3カ国へはそれぞれ980万人、735万6000人、417万人が訪れた。

17年の海外旅行者を年齢別で見た場合、最多を占めたのは1980年代生まれの31%で、次に多かったのが24%を占めた1969年以前に生まれた旅行者。以下、1970年代生まれ(17%)、1990年代生まれ(16%)、2000年代生まれ(12%)と続いた。男女別では男性が41%、女性が59%。旅のスタイルは団体ツアーが44%と最も多かったが、オーダーメード旅行や旅行サイトを通じて現地ガイドを手配するなどのニーズの急拡大も見られた。

このほか、旅のパートナーに関しては「親子旅行」が30%と最多を占め、「友人や会社の同僚」は23%、「恋人」は21%、「親」は10%、「1人」は8%となった。

▼1人当たりの平均費用は7%増
オンライン予約のデータを見た場合、1人当たりの平均費用は前年比7%増の5800元(約9万8000円)だった。居住地別で最多となったのは北京の6817元(約11万5000円)で、2位以下は上海、蘇州、温州、瀋陽、長春、大連、青島、貴陽、済南の順。上海から5位の瀋陽までは6000元(約10万1000円)を上回った。

▼タイと日本が圧倒的人気
シートリップの予約状況に基づく「人気の目的地トップ20」にはタイ、日本、シンガポール、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、米国、韓国、モルディブ、カンボジア、ロシア、アラブ首長国連邦、イタリア、フランス、オーストラリア、スペイン、ドイツ、英国、スリランカがラインクインした。

ネットでタイ旅行を検索、予約した人は全体の20%、日本は14%で、17年はこの2カ国が圧倒的な人気を集めた。シンガポールとベトナムは全体の5%だが、それぞれ前年の5位、9位から3位と4位に浮上。マレーシアとフィリピンも順位を上げるなど東南アジア諸国に対する関心の高まりが目立った。一方、高高度防衛ミサイル(THAAD)問題で中国との関係が悪化した韓国は2位から9位に後退した。

このほか、シートリップでの予約が急増した国・地域にはモロッコ、トルコ、チュニジア、チェコ、ドイツ、スペイン、英国などがあり、16年に中国人に対するノービザ政策を実施したモロッコは前年比533%の伸びを示した。

また、中国人旅行者に人気の5大都市は上から順にバンコク、シンガポール、大阪、東京、チェンマイで、近年注目が高まっている島しょへの旅行では沖縄が人気ランキングの6位に入った。「島」をはじめ、「グルメ」「自然探索」「アウトドアスポーツ」「家庭親子」「5つ星ホテル」「避暑・避寒」「都市レジャー」「リゾート体験」「療養休養」がネットでの検索状況に基づく海外旅行関連の10大キーワードとなっている。

▼安全性をますます重視、日本には安心感
中国人旅行者は「旅の安全」をますます重視するようになっており、旅行目的地が安全かどうかは旅の計画を立てる上での重要な要素だ。シートリップが「最も安全だと思う国はどこか?」との調査を実施したところ、1位から5位は中国(67.1%)、日本(51.6%)、シンガポール(47.5%)、ニュージーランド(44.5%)、アイスランド(41.9%)の順となった。(by Asada)

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