「爆買い」中国人の海外旅行ブームに陰り、10月の消費額は前月比7400億円減

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旅先での「爆買い」など、世界各国が注目する中国人観光客だが、その海外旅行ブームに陰りが見えてきたとの指摘が出始めている。写真はベトナム。
配信日時:2015年12月3日(木) 11時33分
今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に「爆買い」が選ばれるなど、日本でも大きな話題を振りまく中国人観光客だが、その海外旅行ブームに陰りが見えてきたとの指摘が出始めている。

世界銀行は最新の報告で、中国の今年の経済成長予測をこれまでの7.1%から6.9%に下方修正した。中国経済の成長鈍化やこのところの元安傾向が海外旅行ブームに水を差すとの分析もあり、中国人観光客の今年10月の海外での消費額は前月比60億ドル(約7400億円)減の190億ドル(約2兆3400億円)に縮小。前年同月(160億ドル。約1兆9700億円)に比べると依然、高い水準だが、年換算の成長ペースは勢いを失いつつある。

このほか、スイスUBSが実施した調査では、中所得層以上の中国人が来年予定する海外旅行の回数は昨春(平均2.6回)より少ない同2.1回という結果が出た。

現在、日本、韓国、ベトナム、タイ、香港、台湾を訪れる観光客のうち、中国人観光客が占める比率はいずれも50%を超過、香港上海銀行(HSBC)は観光で世界各地を訪れる中国人旅行者の数が2024年には延べ2億4200万人に達すると予測する。この数はインドネシア、ドイツ、イラン、エジプトが1年間に受け入れる観光客数の合計に匹敵するが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは12月2日付の記事で、「現在のデータに極端な動きは見られないが、警告を発していることは事実」と指摘し、「中国人の海外旅行ブームはこの先も持続するが、過剰ともいえる“熱”は最終的に沈静へと向かう」との予測を示した。(by Asada)

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