中国の芸術品コレクターにとって日本は「聖地」、価格が手ごろで取り扱い量多く

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中国の芸術品コレクターにとって、日本は「芸術品入手の聖地」になっているという。写真は中国の文化財。
配信日時:2015年11月24日(火) 17時45分
中国の芸術品コレクターにとって、取り扱い数が多く、価格が手ごろな日本のオークション市場は「芸術品入手の聖地」になっているという。これについて、日本の芸術品市場に詳しい中国の専門家が自らの意見を披露している。

「日本は長い歴史の中で中国文化を尊重してきたが、第2次世界大戦以降の国策転換によって中国文化を好む日本人が減ってきた」と話すのは北京でオークション運営会社を経営する董国強会長だ。アジアを脱して欧州列強の仲間入りを目指す「脱亜入欧」が進んだことで中国文化の日本への影響力が徐々に薄れたとみており、「多くの日本人が先人から受け継いだ芸術品をオークションに出している。彼らにとっては鑑賞や収蔵の意義がないもので、自分でお金を出して集めたコレクションではないため価値の判定にズレが生じる」と価格が安値になりがちな原因を説明する。

一方、芸術評論家の石建邦氏は「過去数年間、大勢の中国人骨董商が日本に行って中国の文化財や芸術品を買い集め、中国に持ち帰って転売してきた」と話し、日本の情報に詳しくない一般コレクターが骨董商らと競争するのは難しいと説明。「ビジネス抜きで品物を探すのであれば良い品に出会える可能性もあるが、『安物を探して高値で転売しよう』などと考えていれば騙される恐れだってある」「むしろ、芸術性が高く、価格が手ごろな日本の現代芸術家の作品の収蔵を考えてみては」と語る。

このほか、奈良県で正倉院展を見学してきたという馮毅氏は「格安価格で入手する考えを持つより、学習する姿勢で日本にある宝物を見る方が良い」との考えを示し、その根拠として日本の博物館に数多くの中国古代の文化財が保管されている点を指摘。「日本の博物館にある文化財は国宝級のものが多く、それらを持ち出して転売することは無理。中国国内ではほぼ目にできない品々だ」と話している。(by Yamaguchi)

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