海外進出目指す中国高速鉄道、「低価格」の看板掛けに専門家が警鐘

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中国高速鉄道の海外進出をめぐり、専門家の間から「低価格」を売りにすることにストップを掛ける声が上がった。写真は中国高速鉄道。
配信日時:2015年11月13日(金) 23時36分
インドネシアからの受注を中国に奪われたと最近話題になった中国高速鉄道。このほど中国四川省で開かれたフォーラムで、専門家らの間から「低価格なメード・イン・チャイナ」を売りにするのはやめようとの声が上がった。

このフォーラムは習近平政権が打ち出した「シルクロード経済ベルト」構想と高速鉄道の海外進出をテーマとしたもので、主催した西南交通大学学長の徐飛氏は「シンガポールなど一部の国を除き、一帯一路(中国を起点とした陸と海からの経済圏構想)の対象となる国は大部分が発展途上国だ」として、このエリアにはインフラ建設に対する巨大な需要があるとの見方を示した。

徐氏によると、一帯一路構想の圏内人口は44億人、経済規模は約23兆ドル(約2830億円)に上り、それぞれ世界全体の63%、29%を占める。同氏は「この経済圏を実現させる上で、大量輸送、高速運行が可能な鉄道の導入は最も現実的で信頼できる選択だ」と述べた。

さらに、同大経済管理学院の教授は「むやみに低価格を強調すれば、性能や品質と引き換えに低コストを実現したと誤解されかねない」と、世界一流の高速鉄道を目指す中国にとって不利になる可能性があると警告。国の一帯一路構想推進チームの関係者も「高い技術を要する製造業が海外に進出するためには価格競争力や政策の支援に頼るだけでなく、自主開発力の強化やしっかりとした市場調査、綿密なコスト計算がより重要だ」と語った。(by Asada)

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