「爆買い」中国人観光客、消費パワーの海外流出に国内から懸念の声

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中国人観光客が海外で繰り広げる「爆買い」をめぐり、中国国内では「消費パワーの海外流失」を懸念する声が上がっている。写真は韓国を訪れた中国人観光客。
配信日時:2015年11月13日(金) 23時36分
「爆買い」で知られる中国人観光客。日本では経済の救い神として歓迎されているが、中国国内では「消費パワーの海外流出」を懸念する声が上がっている。

統計によると、中国の海外旅行者数と海外での購買力は3年連続で世界1位を記録しており、2014年は延べ1億900万人が海外へと赴いた。同年の海外での消費額は前年比28%増の1648億ドル(約20兆円)。2015年にはこの数がさらに拡大し、延べ1億2000万人が海外で1940億ドル(約24兆円)を使うと予測されている。日本にも今年10月の国慶節(中国の建国記念日)連休だけで約40万人もの中国人観光客が訪れ、約53億元(約1020億円)を消費したという。

さらに、中国人の海外製品に対する旺盛な購買意欲は旅行時だけに限られず、帰国後もネット通販や代理購入サービスを通じて海外の商品を買い求める動きが増えており、ある海外旅行経験者は「粉ミルクはオーストラリア製。日用品は全て日本ブランド」と明かす。

このような消費の海外流出の背景には関税や流通コストなどで生じる国内外の価格差があり、高級腕時計や電子機器などの価格は米国より約50%高い。さらに、高級小売り業態の未熟さや消費者の国内製品に対する不信感、「値段の上昇に品質が伴っていない」ことへの不満もみられ、専門家の間からは「消費者のニーズはレベルアップしたが、業界側がこれに追い付いていない」「品質重視の消費者に受け入れられるような物作りへと業界の路線を見直すべき」などの意見が出されている。(by Yamaguchi)

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